大気中の二酸化炭素やメタンなどのガスは、太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を暖める働きがあります。これらのガスを温室効果ガスといいます。
木材利用は、この温室効果ガスの削減につながります。ところが、熱帯林の伐採は世界的な問題となっています。
日本のような林業による木材利用とは異なり、問題地域では、自然林を伐採することにより木材を得ており、急激な消費と植林を施すことが難しい土壌が急激な熱帯林減少につながっています。
日本のような温帯林では、伐採後の植林による森林の更新が容易です。また、外国からの輸送に伴う化石燃料の使用、温室効果ガスの排出を大幅に抑えることができます。国産木材(西川材)の利用は、西川の森の維持・保全、ひいては日本、地球の森林の維持につながります。
建築に使われる材料の中で、生産時に発生するCO2が少ない(炭素固定を考えると発生なしともとれる)。下の表は「各種建材1kgを生産するのに投入される燃料から放出される炭素量の分析」を示したものです。
建設資材 | 二酸化炭素排出量 (kg-C/kg) |
|
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木材 | 炭素固定なし 製材 | 0.0078 |
炭素固定なし 合板 | 0.0487 | |
セメント | ポルトランド | 0.235 |
45%スラグ高炉 | 0.138 | |
鉄鋼 | 棒鋼 | 0.173 |
鋼板 | 0.436 | |
ガラス板 | 0.414 | |
アルミ(サッシュ用) | 1.756 |
地元の木をたくさん使うことで輸送エネルギーを減らし、木を切って植えると、木は育ちながら二酸化炭素をまた取り込んでくれます。そして、その家を長持ちさせると、木材は二酸化炭素を固定し続けます。